キーボードはとても汚れています

イギリスの雑誌「Which?Computing」の調査によると、一般的なオフィスのパソコンのキーボードはトイレの便座よりも多くのバクテリアを確認することができたといいます。パソコンのキーボードは思った以上に汚れており、衛生的にも問題があることを示唆しています。

キーボードは掃除するべきです

キーボードはオフィスワーカーであればほぼ毎日直接手に触れる機器です。衛生的に考えれば、先の調査によるまでもなく定期的に掃除するべきでしょう。しかし、掃除しにくい機器であることもあり、多くの人が掃除を怠っているのが現状ではないでしょうか。

キーボードを掃除してみましょう

かくいう私も随分長い間(かれこれ1年くらいかな)、掃除を怠っていましたので、キーボードの掃除の仕方を実際に掃除をした作業を紹介しながら見ていきたいと思います。

  1. キーボードの写真を撮る
  2. キーボードをUSBポートから外す
  3. キートップを外す
  4. キートップを洗う
  5. キーボードのベースを掃除する
  6. キートップを元に戻す
  7. USBポートにキーボードを差し込み、動作確認する

キーボードの写真を撮る

何より先にキーボードの写真を取りましょう。
ビフォー・アフターを見るためではありません。キーボードのキートップを外して掃除していきますので、掃除した後にキートップを元に戻す必要があります。このときに、どのキーをどこに戻すかわからなくならないようキーの位置を記録するためにキーボードの写真を撮ります。

掃除前のキーボード
掃除前のキーボード

キーボードをUSBポートから外す

まずはキーボードをPCから外します。今回はUSB接続の外付けキーボードを掃除していきます。ノートPCでも同様の作業ができるものがありますが、ノートPCのキーボードは壊れやすいものもありますので、細心の注意をして作業してください。ノートPCの場合は電源を切って、バッテリーを外しておくとよいでしょう。

※作業は自己責任でお願いします。故障の原因になることもあります!

キートップを外す

キートップを外していきます。キーボードによってはキーを上方向に引き抜けばキーが抜けます。通常は指でキー自体を引き抜いても、なかなか抜けるものではないため、ピンセット等の工具を使って引き抜きます。下の写真では、専用の工具を使って引き抜いています。

キートップ外し工具
キートップ外し工具
キートップを引き抜く
キートップを引き抜く

上に引き抜くとスポッと抜けます。キーボードによっては強引に引き抜くと、故障の原因になるものがありますので、注意してください。念のためCaps Lock等の壊れても支障のないキーで試してみると良いです。

キートップを洗う

キートップを全て外したら、それらを洗います。プラスチック製のキートップでしたら水洗いするのが楽です。洗剤を使う場合は中性洗剤を使うようにしましょう。物によってはキートップの印字が消えてしまうことがあるので、こちらもどれか一つのキーを試しに洗って見てから全てを洗うのが良いでしょう。

引き抜いたキートップ
引き抜いたキートップ
キートップを水洗い
キートップを水洗い

水洗いしたあとはしっかり乾かしてください。キートップは角ばっているので、思ったほどすぐには乾きません。風通しのよい日陰で半日以上放置するのが良さそうです。

キーボードのベースを掃除する

キートップを外したキーボードは驚くほど汚れています。
掃除機、エアダスター、綿棒、ティッシュ等を使ってキレイに掃除します。電気部品があるため、水は使わないほうがよいでしょう。もし使うのであれば、工業用アルコールなどで拭くのが良さそうです。

掃除前のキーボードのベース
掃除前のキーボードのベース
掃除後のキーボードのベース
掃除後のキーボードのベース

キートップを元に戻す

外したキートップをもとに戻します。外したときとは逆に上から差し込みます。差し込む場合は特に工具は必要ありません。このときに1の手順で撮影した写真を見ながらキーの位置を間違えないよう差し込んでいきます。
全て差し終えたら、念のため全てのキーを数回ずつ押して違和感が無いか確認します。

USBポートにキーボードを差し込み、動作確認する

USBポートにキーボードを差し込んで正しく動作するかどうか確認してください。
以上でキーボードの掃除は完了です。